ST#274
Shoki san

FRP
2008



Shoki san

主に京町家の入口上部の庇に設置されてきた瓦製の「鍾馗さん」は、
瓦屋根の減少とともにその数を減らしている。
対照的に、沖縄の赤瓦の減少に巻き込まれること無く、
その上に陣取っていた「シーサー」は、新たに門柱という場所を得て、
沖縄のマスコット的地位にまで登りつめた。
「シーサー」のようには成れなくとも、
瓦製という呪縛から開放された
自由な発想の「鍾馗さん」を発信していきたいと考えている。

(週刊金曜日2007年6月29日号より 連載「珈琲破壊」072)